空調機器の保守・メンテナンスの中で、私がメインで担当している機械は、吸収式冷温水発生機と呼ばれるものです。部屋やフロアごとなど比較的狭いエリアごとに分けて冷暖房をするGHP(ガスヒートポンプ)とは違い、吸収式冷温水発生機はショッピングモール、時には名古屋ドームなどといった大きな施設でも冷暖房できてしまう機械です。
水を利用して冷暖房できますので、まれに「水漏れしています!」などといった緊急対応要請が入ることも。そんな時は夜中でも駆け付けます。一見大変な仕事に思われるかもしれませんが、お客様とのお付き合いは1度きりではないですし、困っている顔を想像するとやっぱり助けたい気持ちになるものですよ。
そういった信頼関係を10年以上積み上げたお客様がいたのですが、先日、施設自体を閉鎖されることになり、メンテナンスの仕事も一旦終わりとなりました。最後に「ちょっと機械を見て欲しいんだけど」と呼び出されて出向いた時、故障は嘘で、実は僕のためのサプライズ慰労会だったんです!本当に感激で「さらに頼りになる存在に成長したい」と思わせてもらえる瞬間でした。
中には難しい修理もありますし、多くはないですが緊急の呼び出しもあります。それでもここまで乗り越えられてきたのは、仲間の助けがあったからです。一度、自分ではどうにもならない修理があって、夜の7時にサービス部の仲間に連絡を入れたら、皆が「大丈夫か?」と電話をかけてきてくれて、知識を持った人間が快く助けに来てくれました。本当に人に恵まれた職場だなと毎日思っています。
自分は、前職がパチンコ店の店長で、全くの異業種からの転職なのですが、当社は各メーカーの研修にも積極的に参加させてくれますし、わからないことを聞いた時「そんなん知らん、自分で考えろ」などと言う先輩は1人もいなかったので、ひとつひとつ知識を積み重ねることができました。今では自分の家にある電化製品くらいなら簡単に修理できるので、本当に役に立つ知識だなと実感しています(笑)。そして、当社は大手ガス会社からの依頼で仕事を受けている面もあるので、仕事量が安定していますし、GHPに関しては案件がとても増えています。サービス部の仲間も今後増えていくと思いますので、ますます賑やかな会社になるのではないかと期待しています。
主に、業務用として使用される空調システムの営業を担当するとともに、当社では、お客様に空調システムをご購入いただき、施工からメンテナンスまで一貫して行うのがコンセプトです。そのため、営業部とサービス部とが共通の認識をもちそれぞれ業務をつなぎあわせることが私の大切な仕事の一つです。営業スタイルは、 “技術営業”であり、お客様のところに出向き、現場調査などを行いながら、それぞれの施設に合わせた設備設計をご提案するところから始まります。
一度お客様と関係を築くと、15年、20年といった長いお付き合いをさせていただくことになります。私自身、入社して20余年ですが、今でも現場に出てお客様とのコミュニケーションを大切にすることをモットーとしています。
“一度工事をしたら終わり”という施工会社とは違い、GHPを導入する当社の仕事は、導入した機器を通じてその後もお客様と長く関係を築くことができます。点ではなく線になるような関係を築いていく仕事は、真摯に向き合えば向き合うほどお客様から「職場がとても快適になった。いつも丁寧で迅速な対応でありがとう」といったお褒めの言葉を頂くこともあります。
空調とは目に見えないものですが、その機能ひとつによってそこで働く人の気持ちにも作用する大切なものです。お客様との会話を通してそういったことを実感する場面が多々あることが、この仕事の醍醐味であり、自身のモチベーションにも繋がっていると感じています。
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